ひなたぼっこ~遊園地で、デート~【番外編】
冷たく感じた湿布が、先生の手によって温かく感じる。
「だって…先生は…初めて…じゃない…」
「…そうだよ」
「前の彼女さんと…こういう場所に来たんでしょ?」
「あぁ」
「…えっ…ちも…したんでしょ?」
最後の問い掛けに、一瞬だけ先生は眉間にシワを寄せ答えた。
「…あぁ」
わかってた。
わかってたけど…
先生の口から聞くと、ズシンと重いものを感じる。
ドロドロとしていたものが、はっきり見えてきた。
「…だったら、してください」
「して…ください?」
意味のわからないという表情をした先生と、目が合った。
「…私に…触れてください」