夏と君に
夏と君に
夏の入道雲が二人を包む 僕と君の恋は始まったばかり 夢を追いかける僕に 笑顔で送ってくれた君 遠距離恋愛なんて簡単だと思ってたけど 君を想う分だけツラくて 夏にしか会えない僕ら 「織姫と彦星みたいだね」と寂しそうに言った君の横顔を 忘れないよ

一年ぶりに見る君は一段とキレイになっていて 何故だか不安になる 浴衣を着た君は一年間温めた僕の恋心を熱く燃やして 去年より少し大人びた君も 少し甘え上手になった君も 愛してるよ 川原の花火祭り 君と見た打ち上げ花火は 色とりどりの光に照らされて 夏の儚さを知った 君に永遠を誓いたいけど いつでも近くにいたいけど 僕らはまだ一つになれない 蝉時雨の声に紛らわして 僕の声は胸の奥へ

夏以外の季節でも 君を想い続けてる 彦星の星の光の様に 君に気持ちを伸ばし続ける 夏の陽炎の中に揺れる儚い願い
「離れたくないよ 近くにいたいよ」 別れ際に君の涙を初めて見た その瞬間 僕もいつの間にか視界が滲んでた また一年 離ればなれだけど僕らはきっと大丈夫 また来年 織姫と彦星の様に会えたら 僕は今よりもずっと大きくなって 君を迎えにくるよ だからまた次の夏まで…
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