俺様王子と泣き虫姫ちゃん
そして、そのまままた学校に戻る。
「…ったく、今帰ってきたばっかりなのに…」
―――――バンッ
Sクラス専用VIPROOMのドアを思いっきり開ける。
「西澤さん!神野さん!!!」
2人もちょうどそのテレビを見ていた。
「ん?おお、このみちゃんすげ~な~、いきなり全国放送(笑)…っとに、海斗もよくやんな~」
「関心してる場合じゃないですよ!!っていうか…楠見海斗ってそんなに大金持ちなんですか?」
「いや、親がね。楠見グループってだけだよ。海斗は後継ぎしないと思うぜ、兄貴がやるって言ってたし、あいつ、確かおふくろと仲悪くて、今一人暮らしだし。」
「そうなんですか…」
「ほら。」
神野さんが紙をさしだす。