俺様王子と泣き虫姫ちゃん



「…ちっ。」

「海斗、お前まさか…「継ぐわけねーだろ!?」


確かに…
楠見は後継ぎ候補なんだから、お兄様がダメだったら、楠見がやるしかないよ…
だけど、留学とか、そういうのはヤだな…
あたしも楠見のこと…



「まあ、一回莉緒ちゃんは戻った方がいいな。このみちゃんは、ここで授業うけな。」

「う…うん。」

「じゃあね、このみ!」

「莉緒…」


莉緒は顔をあたしに近づけて小声で言った。


「今度、西澤さんのメアド、教えてねっ…♪」

「え!?…まさか…」

「…♥――――ばいばいっ」


西澤さん…
こんなたらしのどかがいいのか…


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