残酷な過去
ドン ドン ドン


ッハ!!!!!

私はとっさにお母さんだと分かった。
ドアの向こうから、
「さや~帰ってきてるの?ご飯は?」

「ッう、ううん、今日は友達の家で食べて来たから、入らない!」

「あら、そう。お風呂早く入りなさいよ~」

「うん、」

私は お母さんが下に行ったのを確認

したとたん 深いため息がついた。

自分も辛いけど お母さんの悲しい顔

絶対見たくない。お母さんを困らし

たくない。 そう 思った。

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