あなたの隣にいる私
「こ……唖子!唖子!」
ん…?
「起きなさいっ!唖子っ!」
え…
ゆっくりと瞼を開けても
誰もいない。
私を呼んでいたのは
そう、
母自家製の目覚まし時計。
「もうっ何回起こしてると思ってるのっ」
すいません…
目覚まし時計に謝ってる私って。
先日、アメリカから一人で帰国した私。
なぜか母から目覚まし時計を授かった。
はあー、
なんで目覚まし時計に自分の声登録してるんだろ…
つくづく自分の親がわからない。