Impression~心の声
母親はいつも私のみかただったけど、やっぱりあれ以降、私自信、口数も減り〝親子〟と言う肩書きや絆以上に、お互いの気遣いと言う名の隔たりに、その距離を感じずにはいられなかった。お母さんて、最後に呼んだのはいつだろう。
小学校6年生の時に父を亡くし、私たちは母子家庭を築いてきた。父は母をとても愛していたし。私は子供心にそれを羨ましく感じていたほどだった。
サラリーマンだった父は仕事の帰りにどこかへ立ち寄ることなどほとんど無く、まっすぐに家に帰ってきた。私は父が大好きだった。きっと母もそうだったろう。ここまで一人でやってきた理由もきっと、父への愛情がそうさせていたのかも知れない。
そんな母子家庭の、小さな幸せすら私は守れなかった。
忘れられない思い出よりも忘れ去りたい思い出が多すぎて心に鍵をかけてしまいたかった。
部屋に戻り私はすぐにノートパソコンの電源を入れた。求人なんて本屋なんかに行かなくても、ネットを開けばすぐに検索できるはず。
だけど何も思い浮かばなかった。今の私に出来ることが。何がしたいかも、何をしてみたいのかも。私の自信。それがいったい何かも解らない。それが存在するのかさえ、考えても無駄だった。
私には何のとりえも無い。そのときふと気がついた、ホームページの片隅に書き込まれた。在宅で出来る仕事〟と言う欄に。一瞬淡い期待が胸をかすめた。私にも出来ることがあるんじゃないかって。私はそのページに繋がるURLをクリックした。
〝在宅ワーク〟その言葉を当てにして私はその内容に関連する項目に目を通した。データ入力業務、プログラム関係、webデザイン系、翻訳、占い、在宅企業。だけどどれも文字を見ただけで重苦しく、今の私にできるような物では無いと即断せざるを得なかった。だけどたった一つ、最後に書いてあった項目に私は少し興味をそそられた。
〝チャットレディー〟
小学校6年生の時に父を亡くし、私たちは母子家庭を築いてきた。父は母をとても愛していたし。私は子供心にそれを羨ましく感じていたほどだった。
サラリーマンだった父は仕事の帰りにどこかへ立ち寄ることなどほとんど無く、まっすぐに家に帰ってきた。私は父が大好きだった。きっと母もそうだったろう。ここまで一人でやってきた理由もきっと、父への愛情がそうさせていたのかも知れない。
そんな母子家庭の、小さな幸せすら私は守れなかった。
忘れられない思い出よりも忘れ去りたい思い出が多すぎて心に鍵をかけてしまいたかった。
部屋に戻り私はすぐにノートパソコンの電源を入れた。求人なんて本屋なんかに行かなくても、ネットを開けばすぐに検索できるはず。
だけど何も思い浮かばなかった。今の私に出来ることが。何がしたいかも、何をしてみたいのかも。私の自信。それがいったい何かも解らない。それが存在するのかさえ、考えても無駄だった。
私には何のとりえも無い。そのときふと気がついた、ホームページの片隅に書き込まれた。在宅で出来る仕事〟と言う欄に。一瞬淡い期待が胸をかすめた。私にも出来ることがあるんじゃないかって。私はそのページに繋がるURLをクリックした。
〝在宅ワーク〟その言葉を当てにして私はその内容に関連する項目に目を通した。データ入力業務、プログラム関係、webデザイン系、翻訳、占い、在宅企業。だけどどれも文字を見ただけで重苦しく、今の私にできるような物では無いと即断せざるを得なかった。だけどたった一つ、最後に書いてあった項目に私は少し興味をそそられた。
〝チャットレディー〟