Impression~心の声
その願いという言葉の中に、目には見えない強い何かを感じたような気がした。私はもう一度カメラ越しに小さく頷いた。そしていさむが話を続ける。
いさむ「まだまだ僕には修行が足りないけど、とにかく今日という日は、二度と訪れないからね、僕はどんな一日でも大切にしてきたいと思っている。そして沢山の経験を重ねたいんだ。」
私にとっては関係のない話のはずなのに、まだ見ぬ彼の口から零れ落ちる言葉に自然と心が安らいだ。不思議と悪い感情は抱かなかった。寧ろ私はその語り口調に引き込まれた。夢と強い意思を持つ言葉の一つ一つに。
いさむ「すべては重ね、続けることから始まっている。技術や技法もそして歴史も。」
私は静に彼の声を聞いていた。
いさむ「僕はその積み重なって行く歴史の一部になりたい。何百年たった後にでも、僕の作った作品を僕の知らない誰かに使い続けて欲しいと思ってる。」
彼の話す言葉の中に確かに実在する〝夢″を私は感じ取った。現実的な夢を・・・。
百年後の未来の想像なんて、今日この時、彼の話を聞くことが無ければ生涯私は思い描くことは無かっただろう。この自然な出来事に私はひどく驚いて心臓が大きく鼓動した。
いさむ「あっごめん、、つい熱くなっちゃって、、。自分のことばっかりでごめんね。」
香織 「いいの、、いさむ君の話はとっても楽しいよ。」
私はその声をずっと聞いていたかった。今日始めて聞いた彼の声を。時が許すなら、このままずっと。
いさむ「ありがとう、、。」
そのはにかむ返事の仕方に、まがった癖のない、ありのままの気持ちを受け取ったような気持ちになった。
いさむ「本当なら君が元気になってくれるような話が出来ればいいんだけどね。僕はこれしか知らないんだ、、、。」
いさむの声が少しさびしげに聞こえた。
いさむ「まだまだ僕には修行が足りないけど、とにかく今日という日は、二度と訪れないからね、僕はどんな一日でも大切にしてきたいと思っている。そして沢山の経験を重ねたいんだ。」
私にとっては関係のない話のはずなのに、まだ見ぬ彼の口から零れ落ちる言葉に自然と心が安らいだ。不思議と悪い感情は抱かなかった。寧ろ私はその語り口調に引き込まれた。夢と強い意思を持つ言葉の一つ一つに。
いさむ「すべては重ね、続けることから始まっている。技術や技法もそして歴史も。」
私は静に彼の声を聞いていた。
いさむ「僕はその積み重なって行く歴史の一部になりたい。何百年たった後にでも、僕の作った作品を僕の知らない誰かに使い続けて欲しいと思ってる。」
彼の話す言葉の中に確かに実在する〝夢″を私は感じ取った。現実的な夢を・・・。
百年後の未来の想像なんて、今日この時、彼の話を聞くことが無ければ生涯私は思い描くことは無かっただろう。この自然な出来事に私はひどく驚いて心臓が大きく鼓動した。
いさむ「あっごめん、、つい熱くなっちゃって、、。自分のことばっかりでごめんね。」
香織 「いいの、、いさむ君の話はとっても楽しいよ。」
私はその声をずっと聞いていたかった。今日始めて聞いた彼の声を。時が許すなら、このままずっと。
いさむ「ありがとう、、。」
そのはにかむ返事の仕方に、まがった癖のない、ありのままの気持ちを受け取ったような気持ちになった。
いさむ「本当なら君が元気になってくれるような話が出来ればいいんだけどね。僕はこれしか知らないんだ、、、。」
いさむの声が少しさびしげに聞こえた。