君の隣で、(オリジナル短編集)
いつものように深夜にぼーっと何気なくテレビを見ていた。
ピンポン、とインターホンが鳴った。
「はい?」
応答した。
玄関のドアを開けた。
視界が塞がれた。
いい香りがした。
「涼介!逢いたかった」
「愛?」
まぎれもない彼女で。
「あれ、イケメンになった?」
顔が紅潮していくのが分かった。
希望が、
二人の思いが、
引き寄せた、再愛。
(相思相愛、恐るべし)
FIN,,,