君の隣で、(オリジナル短編集)
さっきタルトを買ってくれた男の人の席にキャラメルフラペチーノを持っていった時。
横顔が素敵で。
見とれてしまった。
「お待たせしました・・・」
不意に、キスをされる。
「好きだよ」
小さな、小さな声でそう囁いた彼。
(これが本物の、悩殺スマイル。)
「ふふっ、甘いタルトはいかがですか?」
言葉遊びをしてみる。
「是非購入させていただきます」
彼も言葉で応える。
今すぐ持ち帰りたいね、と言った彼の顔が赤かったのは、秘密。
FIN,,,