人魚姫


その夫婦は俺を泣きながら抱きしめてくれた


『ソフィ…は元気かしら?』


『ええ。とても元気です』


『良かった。太陽…ごめんな?お前を人魚に産んでやれなくて…』


『そのおかげできららと出逢えたんだから感謝してます』


『太陽…』


『お母さんとお父さんは俺を愛してくれていましたか?』


『たいよっう…愛していたわ…とても…』


そこで俺は目が覚めた


横には夢でもらった剣があった


まだ抱きしめられた感覚がある


そのとき城の外で悲鳴が聞こえた…
俺の最後のときだ


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