罪×罰
サガ
ピピピピピ――カチ
朝6時、目覚ましの音で目が覚める。
ベッドからおり、クローゼットのなかから真っ黒のスーツをだし、着替える。
胸元にはクロスのバッチ。
俺、黒称晴紀(クロショウハルキ)は、日本裏社会マフィアのトップマフィアファミリー『Crime』のボスである。
ボス任命が13歳。
二年がたち、俺は15歳。
そして今は冬。
高校には、まだ一度も行っていない。
「黒称様、今日は日本マフィアの集まりがございます。日時は正午、地下三階でおこなわれます。」
部下の一人が言う。
「昨日のことだろぅね…人数分の食事の用意を。それと昨日の報告書があるからデータ管理お願い。」
「はい!!」
慣れたもんだな。
朝ごはん、食べよ。
すでに用意されたご飯。
時間が合わせてあるためまだ温かい。
そのご飯を食べながら、昨日のことを思いだす。
あれは、一番残酷だった…