堕天使フィソロフィー

好きになった。
タクヤが好きになった。
もう彼氏なんてどうでもよくて、

水曜日にメールが来たときには舞い上がった。


「日曜日、空いてたらさ会わない?」

そう書かれた画面を目を見開いて幾ら眺めたことだろう。


『ねぇどうしようルリ!
タクヤがまた週末遊ぼうって…また三人ってことかな?』


ルリが
事務所のベランダでタバコをふかしながら言った。


「いやお前と二人ってことだろ?」

『何でそうなるの?!』



「お前好きだろ?タクヤのこと」

そんなの解りきってんぜ!と言わんばかりのルリの余裕。



あばばばばばば…


ピー



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