堕天使フィソロフィー

高校は家から遠かった。
部活の朝練もないのに、5:30に起きないと間に合わなかった。

最寄りの地下鉄で待ち合わせして、しゃべりながら学校まで歩く。


しかし他の面子がねぼすけなので(笑)

私は大抵、一人で先に教室につく。

窓を開けて、
化粧を直してスカートを更に短くする。

校則と親の厳しさで髪はまだ染めれなかった。

『『黒髪でギャルぶってるとかダサっっ』』

と鏡を見る度に思ったけれど、我慢するしかなかった。

トイレでタバコを吸って、教室に戻るとクラスメイトが大抵来ていた。

「レイおはー」

『ミッチーまた寝坊かよw』

「ごめーんw昨日彼氏と会っててさぁ」

クラスにいるのは、本当に楽しかった。

< 16 / 257 >

この作品をシェア

pagetop