堕天使フィソロフィー
留年した高校に復帰し、友達もいないままあたしは動き始めた。
学校は週に2回しかなかった。
やらなくてはいけないレポートは直ぐに終わってしまった。
リュウの休みにあわせて、何時も泊まりに行った。
その時期から、ヴォイストーレーニングに通い始めた。
リュウの家の最寄の駅だったから。
『ずっと一緒だよ』
「当たり前」
傍から観れば、バカップルでしかない。
それでも、急に襲ってくる欝や不安は多かった。
抗鬱剤が欠かせなかった。
やめていたタバコも気がつけばまた吸っていた。
リュウの家では浴びる程、酒を飲んだ。
今まで薬物に依存していた分が、アルコールと恋愛に廻っていった。