堕天使フィソロフィー
相手は私が15の時に24だったから、9つ上だった。
それくらいでちょうど良かった。

『『20とかガキだろ…と思った』』

同じ年でも男は基本的に女より精神年齢が低い。

メールの内容はほのぼのさ満点だった。

『今から茶道の授業☆ケータイいじれんし(´・ω・)』

「茶道なんてあんの?すげー(゜∀゜)菓子食える」

『そこですかいw』

トモヒロとメールするのは楽しかった。


髪色とピアス以外、
校則を破りまくっていた私は
すぐに先輩に目をつけられた。

当時はアシメだった前髪をぱっつんにして、LIZLISAとかを普段はきていた。

髪にはぽんぽんをつけて
ボタンは3つ開けて

シャツは出して

スカートは限りなく短くして

ルーズはリボンのヘアゴムで留める。

指定のスクールバッグは落書きだらけ。

上履きも派手。


ちなみに上の事は全部禁止くらい校則は厳しかった。

ケータイは見つかったら取り上げられるのだ。


『『やってらんねー…』』

そう思うとまた少しずつ記憶が飛び始めた。

リスカはカッターじゃなく

貝印のピンクの剃刀になった。

傷は深くなる。

血を見て
アドレナリンが出て
私は錯乱を覚えた。




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