堕天使フィソロフィー

「何してる?」

と幼なじみからメールが来て

『切ってる』と写メを添付して送ったら

家まで来て手当てしてくれた。

そいつも学校が嫌なようだった。


先輩には悪口を聞こえるように、思い切り言われた。

またここでもいじめられるのかと思った。

駅に座り込んで、グループメンバーを待っていると

同じ制服の綺麗な人がふっと座った。

「2年の奴らの悪口気にしないでいいよ」

『え?』

「まあこーゆーとこでSHOXXとか読んでると余計いたいからやめときな」
雰囲気からして、3年の先輩だと気づいた。

『先輩もバンギャなんですか?』

「あたしはもう上がったよ。
まああんたはあんたの好きなようにやればいいさ。
あいつらにはあたしが言っとく」

そう言って先輩は歩いて去ってしまった。

思わず言った。

『先輩…っ!ありがとうございました!』

後ろ手で手を降る先輩は
かっこよかった。
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