堕天使フィソロフィー
そんな世界は、色も欲の捌口も何も無かった。

もう何度も経験してきた入院生活。
あたしは生かされているのか、それとも自分の意思で生きているのか。

それすらも解らない。

ただ早くこの閉鎖空間から、

狂った水槽の中から抜け出したかった。

スクールは1ヵ月休むことにして金の掛かる檻での生活が始まった。


入院は結局、誕生日近くの春先までかかった。

入院中、病院からスクールに通ったりしたけどホストには行かなかった。

別の店のホストと連絡とったりはしてたけど、もうあまり行きたいとは思わなかった。

めんどくさい。

もう死に損ないなら、くたばるまで生き抜いてやろうじゃないか。






< 198 / 257 >

この作品をシェア

pagetop