堕天使フィソロフィー
また記憶が飛ぶ事が増えた。
幼なじみからメールが来て、
「何してる?」
『切ってる』
と写メを添付して送ったら
家に来て、手当てしてくれた。
やつも学校が嫌みたいに感じた。
学校にいても、授業中に記憶がなくなる。
副人格の錯裸(さくら)が出てくる。
当時の私と錯裸は全く別なようだった。
自分の事を俺と呼ぶ。
男口調。
立ち膝かあぐら。
教師にキレて教室を飛び出す。
記憶は、ない。
自分の知らない間に
自分が何かしてしまうんじゃないかと怖かった。
また保健室で過ごす時間が増えた。
学校につく前に発作に襲われ、帰る事もあった。
こんなんでやっていけるのか
絶望の檻の中にいた。