堕天使フィソロフィー
何かのノリで、会議のみんなの住んでいる場所の話になり、
ヒカルとあたしのいる場所が比較的近いことがわかった。

『ちょーまじどっか行きたいー!相手がいない!』

「じゃあレイちぇる遊ぶ?近くまで俺迎えに行くし」

『行こうよー』

そんな軽いノリでオフ会は決まって他の会議仲間にぎゃーぎゃー言われながら二人で会うことになった。

ただ、友達以上になったら確実に其処に恋愛感情が発生しそうなのは分かっていたし、そんな自分が怖くて気持ち悪かった。



約束の日。ヒカルが「そこの駐車場に止めてるから」と行ったコンビニに向かった。

ヒカルは想像よりもはっきりした顔立ちで、ほんわかした雰囲気だったのを今でも覚えてる。

軽い緊張を身に纏いながら助手席に乗り込む。


< 206 / 257 >

この作品をシェア

pagetop