堕天使フィソロフィー
羽華
毎日朝方に帰り、
シャワーを浴びてベッドに入る。
起きてはセット、メイク、出勤の繰り返し。
ヒカルが泊まりに来る時は
くたくたになるまで働いた後に
二人分の食事とシャワーの準備をして待つ。
ヒカルは時に何も仕事をしていなかったから、
あたしが寝ている間は一緒に寝るかネトゲをして過ごす。
唯、霧の濃い視界不良の空間でじりじりと過ごすかの様に
ヒカルのじっと当たり前の様に黙々と奉仕した。
何を考えてるか、解んないから。
何時またあたしから離れていくのか分からないから。
それだけを世界の終わりと同じ様に怯えていた。