堕天使フィソロフィー


そんなあたしがダメ男に尽くす馬鹿な女だって事は

客観的に見れば歴然だって言うのは判る。

でもそんな駄目な男に嵌っていて

恋に恋して惚けていた。

今考えたら一体ヒカルの何が良くて、

あたしは何に怯えてていたんだろう。

時が経ってしまえば恋なんて

一瞬でスライド写真の様に

綺麗な記憶と禍々しい記憶が残っているだけだ。

そうやってあたしのヒカルに言えない気持ちや反抗出来ないと、

酒とブラント品とピアスに逃げた。


そんな生活が何ヵ月か続いた。


あたしのヒカルに対する我慢は通り雨の雲の様に膨らんでいく。






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