堕天使フィソロフィー
「ミオだけど、分かる？」

ミオ。リュウと別れた後に付き合った俺様な感じの人だった。

『わかるよ』

最近どうなのよ、みたいな件から始まり

『今彼がさぁ、仕事しなくて困ってるんだよね。何かあんま働く気ないみたいだし』

「そんなろくでもない男、さっさと棄てて俺のとこ戻ってこいよ」

気持ちは揺らぐ。
ヒカルと一緒にいても将来性はない。
ミオはギャ男だけど、サラリーマンだしスペックは全然違う。


「なぁ、俺と付き合えよ。な？」

『え…今の彼氏は？』

「別れろ。んなもん、レイを大事にしてるとは思えねぇけど？」

『わかった…』


別れるきっかけが出来た。

ループから抜け出せる今見える唯一の光。

それに賭けてみることにした。



人に選択肢を与えられなければ、自ら進むことが出来ない。

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