堕天使フィソロフィー
「わかりますよ(・ω・)彼女さんですよね!よろしくです(>_<)」
随分可愛らしいメールを打つ男なんだな。そう言えば何歳なんだろ。
『こちらこそ☆ギターさんはおいくつですか?』
「今年20歳になります(´・ω・`)」
…あら嫌だ。年下じゃん。
『若いですね♪あたしより年下だ;』
直ぐに何だか腹をさぐり合うような、日常会話も話題が尽きて
やたら返信の早い非常に内容の薄いメールのやり取りが続いた。
まぁあたしも休みでアニメ観るかskypeする以外やることないし。
その日のうちにその子と電話した。
名前はアユム。
会話でわかったアユムのプロフィールは家庭の事情が複雑であること、あたしの一個下で、今は実家に住んでいること。
岐阜に住んでるらしくて、あまり聞き慣れない方言が新鮮だった。
30分ほど話してその日は眠った。
ミオ。アユム。仕事。
その3つがマーブル模様に混ざったようなそんな夢をみた気がする。
全てはその時のあたしにとって順調だった。
でも綺麗なものほど欠陥がある。
ネオンの光や夜中のテレビショッピングみたいに。