堕天使フィソロフィー
何時かまたあの場所に
革心
あれから色々あった。簡単に言葉には綴れない憎悪、感嘆、改心、決意。
目まぐるしい程の変化が世界にもあたしにもあって、ただただ記憶は残酷に甘美に美化されていくばかり。
あたしはリュウと人生を歩むことを決めた。
もちろん、初めは二人の間に生まれた溝は簡単には埋められなかったし、今でも埋まっているとは思わない。
ただ彼がいると、あたしは途方に暮れず前を向けるということ。
自分を傷つけず生きていこうと思えること。
そんな人が人生の中で出会い、共に歩むことを人は『運命』と呼ぶのだろう。
ここまで読んでくれた貴方が、運命論を信じるかは解らない。
でも運命でも必然でも、進んだ先には必ず何かある。
諦めて投げ出したら、己の人生の賽は人任せになる。
世の中の汚い部分もいっぱい観てきたし、偽善者ぶって正論とするつもりもない。
たくさんの事があったけど、今あたしは胸を張って言える。
幸せだ、と。
決して人に誇れる人生を送ったつもりはない。
ただ少しでも反面教師や価値観の一章として貴方の役に立てばと思う。
2013.01.24