堕天使フィソロフィー

「三番でーす」
とスタッフに言われ、部屋に入る。置いてあったメニューには、5000円のところに丸がつけてあった。


来たのは普通のおっさんだ。

「名前なんていうの?」
『レイです』

「レイちゃんは幾つ?」
『16ですよぉー』

「今まではどんなデートしたの?」

『まだ今日初めて入って…』

「そっかぁ(笑)エッチなことでも大丈夫なのかな?」


『『体目当てか…
まあ顔受けがいいのは良いんだけど、最初から援交かよ…世の中腐ってんな』』


一時間で口でイかせて15000円くれると、オヤジは言った。

私はバッグを取りに戻り、

『行ってきまーす!』

と手を振り、店を出た。
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