堕天使フィソロフィー

堕落

ホテルは露天風呂もついていて、はしゃいだ。

出会いカフェ近辺のホテルは大抵行った事があった。

一緒にシャワーを浴びて、ベッドに寝ころんだ。
これで幾らもらおうか…むしろ彼氏でもいいかもな…

そう考えながら、キスしたりフェラしたり、絡み合った。

指を入れられた時から、意識がおかしくなった。
『くらくらする…』


挿入されて突かれているうちにそれはもっと回った。
喉が乾いた。
何だか幸せだった。

終わった後、ベッドに腰掛けて水を飲んでいると

相手が
「ネタ食っていい?」

と言った。

当時のあたしには
その言葉の意味がわからなかったから、

『いいよ』

と答えた。

出てきたのは、シャブと注射器。


驚いたけど、恐怖はなかった。
あったのは好奇心だけ。

「お前もやる?」


あたしは首を縦に振った。





< 35 / 257 >

この作品をシェア

pagetop