堕天使フィソロフィー
あっくんに話すと

突っ込む分のお札を抜いて
財布を渡して言った。
「中に入ってるから」


吸うとき様に持っていたストローで
シャブとコカインを吸った。

鼻をぐりぐり押し、馴染ませる。

だんだんキマってくるのがわかった。

ネタをしまい、元の台に戻った。


その頃はまだスロットに上限があったから、
回ってる台に座り、打ち続けた。

ジャグラーがお気に入りだった。

あの簡単で何もパターンを読まず、打てるところが良い。

閉店までその台を打ち、上限でコインが沢山出た。

ドンキに行って、下着やAV(あっちゃんのコレクション)を買い、ホテルに向かった。

既にお金があまりなかった。

『明日は店に戻ろう』

そう決めて助手席のドアを閉めた。


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