堕天使フィソロフィー

店からキャリーバッグを取りにいってくれて、
寝てないし泣いたしフラフラで

手錠をかけられた。

プレイでつけてた玩具の手錠とは全然違った。


冷たく、重かった…


真冬だし、拘置所でまた荷物検査をされて

「その爪短くして」

とあたしのスカルプに対し、無理難題を言い出し
爪きりで割っていたら、
案の定爪きりが壊れた。


とっくに消灯時間を過ぎてるから、
二人部屋に布団を敷き
記憶が落ちるように眠った。


拘置所内には時計がなく、時間の感覚がないのはとても怖かった。




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