堕天使フィソロフィー
どれくらい寝ただろう…
「神谷!」と揺り起こされた。
起きると、
『麻薬所持と覚せい剤取り締まり法違反の逮捕状な。間違いないか?』
「はい…」
あまりの疲れでそのあとの記憶ははっきりしないけど、
また布団に戻った。
翌朝。
「起床ーっ!」
という大きなキビキビした声で目が覚めた。
昨日言われたことを必死に思い出し、布団を畳んだ。
「番号っ!」
一番から順番に拘置所内の人が番号を言う。
1!2!3!4!5!6!7!8!
あたしは19番だった。
「18!」
『19』
「19番声が小さいっ!」
朝から怒鳴られた。
もう何もかもが怖かった。