堕天使フィソロフィー


先ずは生い立ちや家族を絵で書いて振り返ったりする課題があった。

課題は1日一つ。

課題が終われば、読書や勉強が許されるから、

本を読んだりして過ごした。

時計が部屋にないのが辛かった。
時間が解らず、生活する事が

あたしにはとても怖くなった。


母がレターセットを差し入れしてくれたから、家族と文通した。

なかなか鑑別所のある場所は、実家から頻繁に面会にこれる場所じゃなかった。


医務の先生が凄く明るくて、
「レイー!元気かー?」と声をかけてくれたのを覚えている。


性病は全て検査したけれど、全て陰性だった。


「ミラクルだなレイ(笑)」

と先生は笑っていた。


取り調べがまだあり、あっちゃんといた時のことを事細かに聞かれた。

でも正直覚えていない。

あとであっちゃんに聞いた話では、
初めてあっちゃんとSEXしたとき、
あたしの陰部にシャブを塗ったらしい。

『『通りで感覚が可笑しくなった筈だ…』』


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