堕天使フィソロフィー
その事も全部、刑事に話した。

既に刑事とは打ち解けていた。

「でもレイ…薬に狂わされる前に止めれてよかったな」

慰めるように、安藤刑事は言った。


『ホントっすよ。後遺症とかないし。』


「お前の言ってるあっちゃんな…この中にいるか?」


6人くらい写っている写真を見せられた。


あっちゃんは、いた。


『『あっちゃん前科あったんだ…』』


「あいつもシャブがやめれんみたいでなぁ…」

『あっちゃん…捕まったの?』

「いや…まだ泳がせてるところだ。」




久しぶりにみた写真のあっちゃんは
違う人のようだった。


ドラッグマジックで、
あたしはあっちゃんに惚れたんだと悟った。



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