堕天使フィソロフィー
こないだ止めてあった駐車場に行くと、松本さんの車が見えた。

手を降って助手席に乗り込む。


「よう」

相変わらずイケメンだな。
ああだめだ。

好きになってる。

『お久しぶりです』


「さーて今日はどこ行きましょうかー」

と松本さんは笑って車を発進させた。

やっぱり助手席は気持ちが良い。


『何処でも』

ニヒルにあたしが応えると、車はホテル街に来た。



仕事でもなかなか来ない方面のホテルに入る。


「レイ、お前飲み込みいいな」


『何が?』


「いい子だなってこと」

そう言って、部屋に入った。

打つ。
シャワーを浴びる。
SEXする。


このループに逃げていた。
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