ねぇ、先生。愛って何ですか?




告白したのも私。



先生は笑って受け入れてくれた




あと1年、あんなに悲しかった卒業も早くしたいって思っちゃって。




早く、早く先生に近づきたかったの。




どうやっても埋まらない歳の差は仕方ないけれど、教師と生徒の壁ならって思ってた。




「先生、合鍵欲しいな」


「合鍵?」


「ん。先生いないときでもご飯とか作ってあげたいし。」


「呼んだら迎えに行くって。」





ご飯だけのためじゃなかったんだけどな。




合鍵あれば、いつでも先生に会えるでしょう?




なんか先生の特別って感じがして嬉しいから。





でも先生は、合鍵はくれなかった。




私が子供だからかな?



私が生徒だからかな?



先生、不安で仕方ないの。





そんな毎日の中、友達の桃に聞いた噂




「ねー綾女!」


「どしたの?」


「ヒデちゃんの彼女みたの」


「……え?」




もしかして…私とのこと…!?





「大人な綺麗な人だったよ。細くてモデルみたいな人。ヒデちゃんもやるよねー」


「……モデル…」




明らかに私じゃない、よね。




「でもね、ヒデちゃんって前は巨乳の人といたーとか可愛い系の人といたーとか女との目撃情報多いんだよね。ヒデちゃんって意外と女好き…って綾女!?」





嘘だ!嘘だもん!



先生は浮気なんかしてないよ!





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