シーツの上のブタ。
今、ダイスケの目の前に座っているのは、カメがブタに変わったカメ子だ。
こんな訳の分からない生物に、意気揚々とオムライスなど作って良いのだろうか。
「………。」静かにカメ子はオムライスを食べている。それを見ているダイスケはある事を思い出した。
「昨日の夜に…確か夢を見たような気がする。えーと……、そうだ!何かいきなり顔にマスクをした人が家に入って来て、そして僕の名前を知っていて…」
ダイスケはそう呟きながら、頭の中の脳内記憶をたどっていった。
「でもカメ子とは関係ないよね…。」
再びカメ子に目線を戻した。