シーツの上のブタ。
必死になってオムライスを食べているカメ子の姿は、とても可愛らしかった。
だが、これがカメ子だと思うとまたしても涙が目から浮かんで来た。慌てて拭った。
「もう食べ終わったみたいだね。食器、片付けるね。」
ダイスケはお皿を片付けた。
「さぁ、…これからどうしたものか。どうやってカメ子と接してやれば良いのだろうか。」
ふとカメ子に視線を戻すと、カメ子はテーブルにはいなかった。
「あれ?カメ子の奴どこ行ったんだろう?」
ダイスケは立ち上がりカメ子を探す事にした。
その時だった。『ピーンポーン』と家のベルが鳴った。
ダイスケは確認しようとして窓から外を覗いた。そしたらそこにはカメ子がいた。
「なっ!カメ子!何してるんだ。」
ダイスケは玄関に向かって叫んだ。するとカメ子は何かの荷物を配達員から受け取っていた。
「カメ子が受け取った!」
ダイスケは思わずカメ子に対してつっこみたくなった。
家に戻って来たカメ子に、ダイスケはしっかりと叱った。