シーツの上のブタ。
「椅子にすわらせてもらうよ、ダイスケ君。」
ステンチーは語り始めた。
何やらここからの話は、江戸時代にまで遡らなければならないそうだ。
『昔々あるところに、山田信洋という偉人がいたそうだ。
信洋は江戸時代という何もない時代で、ある事を成し遂げた。
それは、生物を《別の生物》に変身させることのできる機械を開発した事だった。』
「ちょっと待って!」
ダイスケはステンチーの話しを妨げた。
「なんだよ!今喋ってんのにさぁ。」
「ちょっと引っ掛かる点が多々あるんだけど、聞いて。」
ダイスケはブタさんを見た。