シーツの上のブタ。
ステンチーはダイスケの横に座った。
「なぁ、こんな時に悪いかも知んないけど。……さっきダイスケ君は『目的は破棄?』って言ったよな?」
ダイスケは頭を机から起こし、ステンチーの質問に答えた。
「うん。」
ステンチーはそれだけを聞き、この後は沈黙を通した。ダイスケは疑問を残しつつも、無言だった。
『ブロロ----ォ』
鈍いエンジン音を放ちながら、ミッチーとブタさんを乗せたトラックは何処か遠い所へ向かっていた。