シーツの上のブタ。
オモチャイルドスポンサー R。
『玩具業界の異端児こと、オモチャイルドスポンサー Rさんです。』
ミッチーはラジオを付けだした。そして、右耳に填めていたイヤホーンを外した。
「オモチャイルドスポンサー Rこと、ミッチー=ドットラウドは我が兄だ。」
ミッチーはブタに言った。しかし、返ってくる言葉は当然「ブーブー。」だった。
ラジオのパネルにはHLB357chと表示されていた。そこにゲスト出演しているのが、ミッチーの兄のラウドだ。
ラウドという人物は、24歳の若さにして玩具工場の社長である。彼の別名である『オモチャイルドスポンサー R』の由来となった言葉は、『玩具』と『子ども』と『発起人』の3つである。