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そう意気込んだ時、一夜が自分の席にカバンを置いた。
「はよ。」
冷たい……。
もっと愛想を振りまけんのか!
そう思ったが、今はそれよりも大事な用事が一夜にあるので、私は「ちょっと来て。」と言って、一夜の腕を引っ張り屋上に連れて来た。
運がよかったのか、屋上には誰もいなかった。
一夜と向かい合い、言った。
「一夜、あのね?私、『絶対に好きにならない』って言ったけど、好きになっちゃったの。」
慣れてるからなのか、早く言ってしまいたいからなのか、こんな言葉がスラスラと出てきた。
「あのさ……」
「はよ。」
冷たい……。
もっと愛想を振りまけんのか!
そう思ったが、今はそれよりも大事な用事が一夜にあるので、私は「ちょっと来て。」と言って、一夜の腕を引っ張り屋上に連れて来た。
運がよかったのか、屋上には誰もいなかった。
一夜と向かい合い、言った。
「一夜、あのね?私、『絶対に好きにならない』って言ったけど、好きになっちゃったの。」
慣れてるからなのか、早く言ってしまいたいからなのか、こんな言葉がスラスラと出てきた。
「あのさ……」