ベクトル→
20分くらいすると、インターホンが鳴った。

ピーンポーン♪

「かすみちゃんだ!!」
私は階段をダダダッと降り、玄関を開けた。
すると、そこにはかすみちゃん。
と、やっぱり舜くんがいた。
「いらっしゃい!上がって上がって!」
2人を私の部屋へ通し、お茶とお菓子を持って、
2階に上がった。
部屋に入ると、2人はお互いすごく恥ずかしそうに
していて、とてもカップルとは思えない距離をとっていた。
「もーう、2人とも!付き合ってんだからもっとくっつきなよー。」
私がそう言うと、2人はもっと恥ずかしそうにして
俯いてしまった。
「っていうか、椎!それ、私が言おうと思ったのに!」
「だって私、2人が両想いってこと、知ってたもーん。」
私はそう言うと、つーんと横を向いた。
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