ベクトル→
「えっ、椎、知ってたの?!」
かすみちゃんは大きな瞳をさらに大きくして
驚いている。
「うん。私が舜くんに吐かせたの。ねっ、舜くん?」
私が舜くんに振ると、舜くんは顔を真っ赤にして、
「お、おう…」
と答えた。
2人とも照れ屋だな~。
「椎は絶対OKがもらえるってわかってて、私に告白を勧めてくれたんだね…」
「うん…。ちょっと、おせっかいかなって思ったんだけど、私、2人のこと大好きだから、幸せになってほしくて……」
これは、ホントに正直な気持ち。
協力してもらいやすくなるっていうのも、ちょっとはあったけどね。
これは言わないでおこう。
< 48 / 62 >

この作品をシェア

pagetop