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一夜の顔が近付いてきて、唇に確かな感触…。
これって、キス?!
はっ、初めてだよ~!
キスってこんな幸せな気持ちになるんだね…。
私が幸せな気分に浸っていると、唇は甘い余韻を残して離れた。
「変態。」
「は?!」
「椎の顔、すっげーニヤけてた。」
嘘?!
そんな笑わなくてもいいじゃん!
「俺が椎のハツカレになってやるとするか。」
「なんでそんな上から目線なの。」
私が睨みつけてそう言うと、
一夜はまた私にキスをした。
「なっ?!」
「そういうの、逆効果ってこと、勉強した方がいんじゃね?」
そう言って、一夜は颯爽と扉に向かって歩き出した。
「ちょっとー!意味わかんないんだけどー!!」
そう言って一夜を追いかけたが、
私の顔は満面の笑顔だったに違いない。
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