終わらない夏

思い出す

ゴボゴボゴボ…

くっ苦しい…

浅せのはずの川が私をスッポリ呑み込んでいる。

彼女は私を引きずり込みながら笑っている。

「苦しい?ギャハハハ!私の顔見てまだ思い出さないの」

恐怖の中私はもがきながら必死に思いだそうとした。

 …鈴木 栄美

思い出した!!

必死にもがいていた体が自然に力が抜けた…

「でも、あなた引っ越したはず…」

「ギャハハハ!引っ越した?引っ越さざるえなかったのよ!あんたに毎日毎日毎日いじめられて、私は投身自殺したのよ!」

知らなかった。彼女が死んでいたなんて。

「分かる?学校に行けば靴をトイレに突っ込まれて体操服も破られ、教科書は全部破られて!」

そうだった。

印象の暗かった彼女は私達の中でかっこうのイジメの的だった
体育館裏で彼女の長い髪を切り、理科室に閉じ込めた事もあった。

でも!でも!私だけじゃなかった!

「後の二人?ギャハハハ!一人は今病院で薬漬けなんじゃない?知らないけど、ずっと叫んでるわよ!もう一人は可哀想にトラックに轢かれて二度と歩けないらしいわよ?」

そんな…二人がそんな事になっていたなんて…

じゃあ私は…私は…
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