終わらない夏

続く

「ごめんなさい!ごめんなさい!許して!ちゃんとご両親にもお墓にもあやまりに行くから!」

「あやまる?お墓に?私の遺体なんてあがって無いわ!成仏なんてしたら復讐出来ないじゃない。私はあなた達に復讐する為にこの世に残ったわ。ギャハハ!私の選択は間違ってなかったわ!あなた達の恐怖におののいた顔、忘れられないわ」

川で彼女に引きずられながら私は地獄をみた。

うっすらと川の上辺で祖母が泣きながら手を合わせている。

…あぁ、私捨てられたんじゃ無かったのね。もうこの世にいないんだ。祖母は私が嫌いじゃなく見えない…

違う、目は何度か合ったし食事は用意してあった。祖母は成仏出来てない私が見えている…

祖母もまた地獄を見ている…私のせいで。

私は彼女を見た。彼女は水を含み、腐食してグチャグチャになっても私を掴み笑っていた。

イヤ…離して…お願い…私、これからどうなるの?腐食した彼女に抱きつかれたまま私は最期の意識が遠くなっていった…



14才の夏、私は両親に捨てられた。

田舎の祖母の家に置き去りにされた。
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