Sweeeet Voice♥


「そりゃ、5年も経てば
人だって変わるだろ」












なんでこうなっちゃったのー?!

なんかいろいろ聞かなきゃ気が済まない。


こんなのあたしが好きな帝じゃなーい!


「……のに」

「あ?」

「もっと優しかったのにぃ…」


そうだよぉ…

もっともっと。同じ年なのにお兄ちゃんみたいな存在で、
あたしがどんくさくて転んじゃった時だって

『ほら、泣くなって。手貸してやるから』

って…優しかったんだよ?


その頃からあたしは帝に恋してた。


それから3年が経って帝は引っ越した。
本当毎日穴があいたかのような日々だった。
< 10 / 44 >

この作品をシェア

pagetop