Sweeeet Voice♥
「ほのかさん…
嘘つかないでよ…
帝のお父さんもお母さんも
すっごく優しい人だったんだよ?
そんな…下手くそな嘘。辞めてよ。」
「え…?
あんた帝のお父さんとお母さん知ってんの?」
「うん」
その時だった。
あたしは知らなかった。
ずっと帝がこの話を聞いてたことなんて…
「少し黙れよ。
おい、ほのか。帰っぞ。」
「あ、うん」
…バタン
「行っちゃった…」
そりゃ、怒るよね。
自分の過去を他人にベラベラ喋られて。