Sweeeet Voice♥


「はぁぁあ?さっき帝とか呼んでたの誰だよ」



ぱちくり、ぱちくり、


「何?誰?あたし?」


「ククッ…何言ってんだよっ」



声を押し殺して笑う謎の誰か。


「あの…えっと
その…だぁれ?」


「人バカにすんなよ。
いい加減分かれよ。アホ」


なぬ!?その言葉は聞き捨てならん!


「いいから教えて!」


「だから帝だって、西山帝(ニシヤマ ミカド)」


「…っへ?」


あぁ、変な冗談言うから

間抜けな声出しちゃったじゃん!


「…まだ分かんねぇとか?」

はい、だって
全くのパニック状態ですもの。


「ううううう嘘だっ!
帝はもっと怖くなかった!
そんな言葉遣い悪くないもん」
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