森の奥の住人
「どうタダじゃあ、すまないのさ?でも、からかさと遊んでたら雨で服が濡れちゃったよ」

みつるとみずきは
自分の服を見ると
背中に自分の服が
くっついてしまうぐらいに濡れてしまっている事に気づく。

みつるは
からかさを掴んでた
からめた腕を離す。

みつるの腕から
スルリと抜ける
からかさ。

「みずきぃ~。離してあげなよぉ~。」

みすきは
少し残念そうな顔をしてからかさを離す。

「・・・うん!!」

森の奥に逃げ込む
からかさに対し
大きな声でお礼を
言うみつる。

「遊んでくれて、ありがとう!!みずきもお礼を言わないと駄目だよ」

頷き
大きな声で言う
みずき。

「ありがとう!!からかさしゃーん!!」

そんなみつるとみずきの姿を見て
肩を落とす
カワザエモン。

「あ~あ・・・森にいっちまったなぁ~・・」

カワザエモンの姿を
見てみつるは
真顔になる。

「ありがとうカワザエモン。でも、もうビチョビチョだし、それに、からかささんは、今まで人間の為に一生懸命、働いたんでしょ。休んで貰わないとね」

みつるの言葉に
涙ぐむカワザエモン。

「みつる・・・優しいなぁ・・・」
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