幼馴染みの夢
俺は弱い。











助けてやりたい。

いや、助けてやる。

でも、どうすればいいのかわからない自分が情無かった。






















必ず助けてやる。











必ず…………











その日から、俺は、愛の事しか考えられなくなった。

夜。

ゲームにかこつけて、毎日深夜まで居座った。


「濂ちゃん?」


「んー………よぉし!次。」


「はぁ………ねぇ、濂ちゃんてば!」


「お前もする?」


「しない。」


「そ?じゃ、勉強しな。」


「……教えてくれるんじゃないの?」


「教えますよ?」


「どこがですか?」


「さぁ…………うわっ!おっ!あ…………。」


撃沈…………。


「ざまぁみろ!へっへー。」


「寝るかな。」


愛のベッドに寝転がった。


「はぁ?意味分かんない。帰んなよ?」


「まだ勉強すんだろ?わかんねぇとこ言いな。」


「寝てるくせに。」


「睡眠学習って知んねぇの?」


「ばぁか。」


出来るだけ、一人にしたくなかった。







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